堺市堺区にある、さかい利晶（りしょう）の杜は、千利休と与謝野晶子の博物館です。
わたしは生まれてからずっと堺市に住んでいるのですが、利晶の杜には行ったことがないな・・と思い、偶然近くを通ったので入ってみました。
千利休って？与謝野晶子って？
千利休（せんのりきゅう）は、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した茶人です。堺の商家に生まれ、‟わび茶”を大成しました。商人としても成功しています。
戦国武将の織田信長や豊臣秀吉に仕えましたが、豊臣秀吉と関係が悪くなり、最後は切腹を命じられてしまいました。
与謝野晶子（よさの あきこ）は明治時代の歌人です。堺の和菓子屋、駿河屋に生まれました。日露戦争で戦う弟を想い作った詩「君死にたまふことなかれ」や、源氏物語の現代語訳が有名です。反戦や女性問題について声を上げました。
さかい利晶の杜は、時代がことなる2人の偉人が生まれ育ったエリアにある博物館です！
さかい利晶の杜って？
さかい利晶の杜は、阪堺線宿院駅から徒歩2分のところにあります。かなり目立つ、大きくきれいな建物なので、迷わず到着できますよ。
中に入ると、ボランティアの案内の方がいらっしゃいます。フレンドリーに声をかけてくださって、堺の歴史や文化など、分からないことがあればすぐに教えてもらえるんです！
昔の堺の街並みを再現しているこんなかわいい模型があります。説明も記載されているので、「え？！ここってあの場所？！」という発見も。
昔の地図も展示されているので、自分の住んでいる場所が昔はこんな感じだったんだなぁ、となんだか感動しました。
こちらは無料ゾーンで、千利休と与謝野晶子についての展示コーナーは有料ゾーンになります。
観覧料
大人：300円
高校生：200円
65歳以上、中学生以下：無料
※ICOCAなどの交通系カードなどを持っていると、2割引きになります！
私は240円で入ることができましたよ。持っている方は忘れずに！
千利休茶の湯館
堺は昔、中国やヨーロッパとの貿易で栄えた都市です。
千利休が生きた時代は、そんな貿易船やカトリック教会の宣教師たちが日本に来た時代なので、こういった船や南蛮貿易についての展示がありました。
音声でも説明してくれるのですが、千利休の音声が堺市出身の歌舞伎俳優・片岡愛之助さんなんです！優しい穏やかな声でしたよ。
他にも千利休がつくった茶室を再現したものや、地下から発掘された当時のお茶道具などが展示してありました。この茶室でお茶をたてていたんだなぁ・・と思いを馳せてみたり。
さかい利晶の杜の隣に千利休の屋敷跡があります。こちらは無料で自由に見学することができます。こちらにもボランティアの案内の方がいて、くわしく説明してくれました。
椿の井戸という井戸も残っています。井戸の水をきれいにするために、椿の炭を底に沈めていたそうですよ。
与謝野晶子記念館
与謝野晶子の残した言葉や詩、本などが展示されています。
タッチパネルが各展示にあり、くわしい説明や、なんと与謝野晶子の動画や肉声も聞けるんです！
他にも与謝野晶子の書斎や、与謝野晶子の実家駿河屋を復元したものが展示されています。この駿河屋は実際のサイズで再現されています。与謝野晶子も店番をしていたそうですよ！
タイムトリップ堺
VRゴーグルで中世の堺の街並みを体験することができます。体験時間は約7分です。
今回私は体験しなかったのですが、昔の堺に入り込める内容になっているそうです。他にも、デジタルサイネージ屏風というものがあり、季節ごとに桜や紅葉が映し出されて自撮りを楽しむことができるんです！
また、さかい利晶の杜では茶の湯体験をすることができたり、千利休が京都に作った茶室「待庵」の創建当初の姿を復元したさかい待庵を見学することができたりします。こちらは事前予約が必要です。
堺の歴史に存分にふれられるさかい利晶の杜
堺の文化や歴史、千利休と与謝野晶子の人生について勉強できるさかい利晶の杜。
そこまで混んでいなかったので、ゆっくり展示品を見ることができました。
さかい利晶の杜ではこの他にも、季節ごとに企画展やイベントが行われています。
以前にマルシェが開かれているのを見たことがあります。子どもたちも参加していて、とても楽しそうだったのを覚えていますよ。
堺のお土産を買うこともできるので、堺の旅行中に立ち寄るのもいいのではないでしょうか？
堺にずっと住んでいるのに知らない堺の歴史についてふれることができたので、楽しかったです！
さかい利晶の杜
住所：大阪府堺市堺区宿院町西2丁1-1
交通：阪堺線「宿院駅」徒歩約2分
連絡先：072-260-4386
営業時間：9:00～18:00(最終入館17:30）
定休日：第3火曜日、年末年始
駐車場：有
