夏といえば、夏休み、花火、お祭りなど、楽しい行事がたくさん思い浮かびます。
しかし、ここ数年のコロナ禍では、花火やお祭りは密を避けるために開催されないことが当たり前になっていましたね。
今年はようやく、さまざまなところで行事やイベントが通常通りに開催されることが増えました。
わたしはこの夏、堺の伝統的なお祭り「堺大魚夜市(さかいおおうおよいち)」に行ってきました。
人々のにぎわいや活気ある空気感に、「コロナ前ってこんな感じだったな」と、少しなつかしさを覚えるイベントでした。
堺大魚夜市とは
「堺大魚夜市」は毎年7月31日に開催される大魚市のお祭りです。
鎌倉時代に始まったと言われる、約700年もの歴史を誇る堺の伝統行事。
大阪の三大祭りの一つ「住吉祭」の神事に合わせ、各地の漁民が堺の浜に集まり、豊漁と安全を祈願したのが起源であるといわれています。
堺に住み始めて7年になりますが、実は一度も行ったことがありませんでした。
7月に入ってから近所の道を歩いていると、地域の掲示板に大魚夜市のポスターが貼られているのを何度も目にするようになり、とても気になっていました。
今年は4年ぶりのリアル開催
約700年もの歴史を誇る行事ですが、2020年はコロナの影響で中止に。
2021年、2022年はオンラインでの開催でした。(神事やステージの動画配信、堺特設品のweb販売など。)
今年は4年ぶりにリアルでの開催となりました。
会場は、南海本線「堺駅」から徒歩約10分の「大浜公園」です。
自宅から子どもたちを自転車に乗せて、20分ほどかけて会場へ向かいました。
大浜公園に近づくにつれて、人の数、にぎわいが増していき、公園にどんどん人が吸い込まれていく様子が印象的でした。
公園内の野球場が駐輪場となっています。
大きな野球場を埋め尽くす大量の自転車。
「こんなに人が集まることがあるんだな」と、メイン会場にたどり着く前から人の多さに驚きました。
毎年7月31日の開催と日にちが決まっているため、年によって開催される曜日は変わります。
今年は月曜日だったにも関わらず、4年ぶりのリアル開催ということもあり、平日の夜とは思えないにぎわいでした。
子どももよろこぶ、たくさんの出店
メインの通りに来ると、子どもたちも楽しみにしていた出店がずらりと並んでいます。
通路の両端には約60店もの出店が並んでいました。
通路いっぱい埋め尽くす人の波。
みんなおしゃべりを楽しみながら「どれにする?何食べる?」と迷いながら進んでいきます。
子どもたちが「ほんとうのお祭りみたい!」と驚き、はしゃいでいました。
たしかにここ数年はお祭りが開催されなかったり、かなり小規模だったり、みんなマスクをつけて人混みを気にしながら歩いているのが当たり前。
こんなにたくさんの人でにぎわうお祭りは、もう記憶になかったのかもしれません。
高校生、大学生のグループから家族連れまで、来場者みなさん、この久しぶりのにぎわいや活気をとても楽しんでいるように感じられました。
広場のステージでは、神事が執りおこなわれたり、アイドルグループや歌手がパフォーマンスを披露したりしていました。
目玉は一般客も参加できる魚セリ
堺大魚夜市の一番の目玉が、19時から始まる「魚セリ」です。
なんと、一般の来場者も参加できるセリなんです。
セリが開始する前から地元団体や企業のブースの前にはたくさんの人だかりが。
19時になると、イベントステージの司会者(今年は堺出身のアナウンサー山本浩之さん)の合図とともに「5、4、3、2、1、スタート!」と、大きな掛け声が会場に響き、セリがスタートします。
子どもも一緒だったので、少し遠くから様子を見ていましたが、とてもたくさんの声が飛び交い活気あふれる雰囲気が感じられました。
例年、魚セリのあとには花火大会があり、それも「堺大魚夜市」の名物の一つとなっていましたが、今年は花火大会はおこなわれませんでした。
来年に期待が高まりますね。
コロナで当たり前のことが当たり前にできなかった時期を経験し、こういった人のにぎわいや活気がとても貴重に感じられた「堺大魚夜市」でした。
堺大魚夜市
住所:大阪府堺市堺区大浜北町4町3-50
アクセス:南海本線「堺駅」徒歩約10分
開催期間:2023年7月31日(月)
開催時間:13:00~21:30