JR阪和線と南海高野線の2線が通る三国ヶ丘駅。
JRは快速が停車することもあって、乗り換えの利用客も多く、朝や夕方の通勤ラッシュはたくさんの人であふれています。
そんな三国ヶ丘駅の屋上に広場があるのをご存じですか?
今回は、三国ヶ丘駅を利用する人にぜひ知っていただきたい「屋上公園みくにん広場」をご紹介します。
小さい子どもを遊ばせたり、ベンチに座ってほっと一息ついたり。人の流れが多い駅にいながら、ゆったりできる素敵なスポットです。
三国ヶ丘駅の屋上にある広場
三国ヶ丘駅は、商業施設「N.KLASS三国ヶ丘」という駅ビルになっています。
1階がJRの改札口、2階が南海電車の改札口に直結しており、スーパーやカフェ、100円ショップなどちょっとしたお店が集まっています。
そんな「N.KLASS三国ヶ丘」の屋上(3階)にあるのが「屋上公園みくにん広場」です。
1階、2階は電車の利用客が急ぎ足で行き交う姿が印象的です。
しかし、屋上に行くと、草木や芝生が植えられた開放的な空間が広がり、ゆったりとした時の流れを感じることができます。
屋上への行き方は2通り。
1階JR券売機のすぐ横にあるエレベーターを使って3階に上がる。
2階南海高野線の改札口のすぐ横の階段をのぼる。
エレベーター、階段、どちらも使えるので、ベビーカーに子どもを乗せたままでも気軽に屋上にあがることができます。
世界遺産の古墳が見える展望デッキ
この「みくにん広場」、ただの屋上広場というわけではありません。
2019年に世界遺産に登録された百舌鳥古市古墳群の1つであり、日本最大の古墳「仁徳天皇陵古墳」が眺められる貴重なスポットなんです。
広場の名称にある「みくにん」は「三国(みくに)ヶ丘」と「仁徳(にんとく)天皇陵」それぞれの頭文字からとってつけられたそうです。
展望デッキに立ってみると、仁徳天皇陵古墳がすぐ目の前に見えました。
屋上といっても3階の高さなので、古墳全体を見渡せるわけではありません。
そばにある説明用のパネルには、仁徳天皇陵古墳とその周辺を上空から映した写真があり、この展望デッキからどの部分が見えているのかが記されています。
全体を眺めることはできないものの、その一角が目の前に広がる光景を見ると、仁徳天皇陵古墳がどれだけ大きいものなのかを実感することができます。
このみくにん広場、眺められるのは古墳だけではありません。
電車が行き交う様子が見られるトレインビュースポットもあるんです。
ホームの上から見下ろせるようになっているので、通過電車や、駅に停車する電車など、さまざまなスピードで駅に入ってくる電車を見ることができます。
たまにシックな青色の車体をした「特急ラピート」が通ることもあります。
特に電車に興味があるわけではありませんが、思わず線路を眺めて見入ってしまいました。
そばには、JR阪和線と南海高野線の歴史について書かれたパネルが設置されているので、電車好きにはたまらないですね。
子どもを遊ばせながらゆっくり休憩
日曜日の午前中に行ってみると、小さい子どもを連れたご家族が1組、シャボン玉で遊んでいました。
駅ビルの2階に100円ショップが入っているので、わが家も100円ショップでシャボン玉を買って、このみくにん広場で子どもを遊ばせることがよくあります。
こじんまりとした空間で全体を見渡すことができるので、子どもが走り回っても見失う心配がありません。
それでいて、自然が豊かでとても開放感があるので、春の暖かい日差しを浴びながら、そこにいるだけでとても気持ちがいいものです。
ベンチとテーブルもあるので、ちょっとした休憩をするのにもぴったりです。
ベンチに座って本を読む人、休憩する人など、みなさん思い思いの過ごし方をしていました。
電車でお出かけした帰りに少し子どもを遊ばせたり、乗り換えで時間に余裕があるときに外の空気を吸いながらほっと一息ついたり。
日ごろ、三国ヶ丘駅を利用することがある方は、ぜひ行ってみてください。
屋上公園みくにん広場
住所:大阪府堺市堺区向陵中町2丁7-1
アクセス:JR阪和線「三国ヶ丘駅」すぐ
南海高野線「三国ヶ丘駅」すぐ
開放時間:9:00-18:00