地元市民にもおすすめ!心洗われる空間|堺区「大仙公園日本庭園」

堺といえば、歴史のまち。

2019年に世界遺産登録された百舌鳥・古市古墳群や由緒ある寺社など、歴史文化にまつわるスポットがたくさんあります。
茶の湯を大成した千利休の出身地としても有名です。

今回は、そんな堺で日本の歴史や文化を感じられるスポット「日本庭園」をご紹介します。

美しい景観、歴史を感じさせる建築物など、その場にいるだけで心が洗われるようなステキな空間でした。

大仙公園内にある観光施設

JR阪和線百舌鳥駅から徒歩約10分。
以前こちらのサイトでご紹介した、堺の有名大型公園「大仙公園」内にある施設です。
https://blog.blue-home.jp/leisure/park/sakai-daisenkoen-20221220/

大仙公園は、複合遊具や広場、豊かな自然など、子ども連れのご家族におすすめしたい魅力満載の公園です。
しかし、この大仙公園はただ遊びを楽しむだけの場所ではなく、堺の歴史や土地の魅力を感じられる観光スポットでもあり、日本の歴史公園100選にも選ばれています。

公園内には日本庭園のほか、堺市博物館や茶室など、有料で楽しめる観光施設がいくつかあります。

日本庭園は、堺市の市制100周年を記念して平成元年に開園されました。
入園料は大人200円、小人(小中学生)100円。
お手頃な値段のため、観光目的だけでなく、近くに住む市民が花や自然を鑑賞しに来たり少し落ち着いた気分になりたいときにも気軽に利用できます。

入口から、日本庭園らしい落ち着いた雰囲気が感じられます。
中に入ると、青い空に緑豊かな自然の風景など、それまでの騒がしさや日常を忘れてしまうような、静かな空間が広がっていました。

平日の日中だったので来園者は少なく、自撮り棒を持った海外の観光客が数組。
とてもゆったりと楽しむことができました。

堺の町を表現した庭園

この日本庭園は「築山林泉(ちくざんりんせん)廻遊式庭園」という形式の庭園です。
日本の文化や歴史に疎いわたしには、頭に「?」が浮かぶ言葉ですが、池を中心に田や林などをつなげて散策する形式の庭園だそうです。

たしかに、入口に入るなり大きな池があり、その池を中心に造られているようでした。

「廻遊式」ということで、庭全体をぐるっと回れるよう遊歩道が造られています。

庭全体を「堺」に見立てて造られています。

例えば、こちらの清流が流れるところは、堺市南区を源流とする石津川を表しています。

これまでは、ただきれいな自然がいっぱいで落ち着いた空間だな、という印象だけで眺めていましたが、大きな表現物として「これが何を表しているのだろう」と考えながら見て回ると、またひと味違う楽しみ方ができますね。

寝殿造りの休憩スペース

今回伺ったのは夏の終わりだったので、まだまだ暑さが厳しく、園内を歩いていると汗ばんでくる時期でした。

「ちょっと疲れたな」と思い、ひと休みしようと休憩舎に入りました。
休憩舎は堺の納屋衆の集会所を想定して建てられた、数奇屋風寝殿造りの建物です。

中に入った瞬間、心地よい涼しい空気がスーッと体に触れ、空間いっぱいに広がる畳の香りが鼻に入ってきました。
「ああ、落ち着く!」とても快適な空間です。

手入れの行き届いた自然を眺めながらゆったりと歩いて鑑賞するのもいいですが、暑さの厳しい真夏や、寒さの厳しい冬場は、エアコンのきいた休憩舎でひと休みするのもおすすめです。

外の美しい自然に負けず、こちらもとてもステキな空間でした。

これから秋が深まり紅葉の時期になると更にみものです。
紅葉の時期には、毎年たくさんの市民や観光客でにぎわいます。

11月は、土日祝日など夜間特別開園をしている日もあり、ライトアップした庭園を楽しむことができます。

季節ごとの花や自然が楽しめて、ゆっくりと心落ち着くステキな空間の日本庭園。
近所に住んでいるからこそ、改めて堺の魅力を発見できる場所だな、と感じました。

みなさんもぜひ一度行ってみてください。

大仙公園日本庭園
住所:大阪府堺市堺区大仙中町(大仙公園内)
アクセス:JR阪和線「百舌鳥駅」徒歩約10分
TEL:072-247-3670
開園時間:3~11月 9:00~17:00(入園は16:30まで)
12~2月 9:30~16:30(入園は16:00まで)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。