突然ですが!みなさんは、熊野古道をご存じですか?2004年に世界文化遺産に登録された歴史ある参道です。実は、住吉区ともゆかりがあります。
今回は、「熊野古道」の一部を実際に歩き、歴史や文化などに触れていきたいと思います。まず、簡単に熊野街道と歴史について紹介していきます。
熊野街道とは
熊野街道は、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)への参詣として利用される街道を指します。ちなみに、「熊野古道」や「熊野道」などとも呼ばれています。おそらく多くの方が一度は耳にしたことがあることでしょう。
実は、熊野街道は6つのルートがあり、その中の「紀伊路」というルートは大阪から熊野をつないでいます。「紀伊路」は昔の建物や神社、寺などが多く立ち並んでいるのが特徴です。今回私は、住吉区を走る熊野街道を実際に歩いてみました。
スタート地点 ~大和川~
今回は、大和川をスタート地点にしました。この日は快晴で、強い日差しが降り注いでいました。夏の厳しい暑さを体感しながら、熊野街道の街歩きをスタート!
大和川から北へ直線の道が続いています。こちらをひたすらまっすぐ進んでいきます。周辺には、学校や住宅が立ち並んでおり、地域住民たちの暮らしを体感することができます。
そして、このまま北へ歩いていくと、道路に突き当たります。信号を超え、さらにまっすぐ進んでいきます。
道には、数百メートルおきに「くまの街道」と書かれた碑(いしぶみ)が設置されています。
中間地点 ~願生寺~
閑静な住宅街を進むと、左手に「願生寺」というお寺が見えます。こちらは、浄土宗の寺院です。大きな桜の木は春になると花を咲かせ、多くの方が写真撮影をしています。
「願生寺」の隅に、熊野街道に関する石碑がありました。熊野街道の歴史や大阪から熊野までをつなぐ背景などが記されていました。
願生寺をまっすぐ進み、しばらく歩くと高校や小学校が見えてきます。
そして、そのまま歩くと交差点が見えてきます。こちらの交差点をまっすぐ進んでください。
すると細井川という小さな川が現れます。ここにも碑(いしぶみ)がありました。
少し進むと、Y字路が出てきます。左に行くと住吉大社にたどり着きます。今回は、ゴール地点の住吉東駅に向かうため、まっすぐ進みました。しばらく進むと、芋忠本店という葬儀会社があります。
こちらにも熊野街道の石碑がありました。熊野街道を利用する人々の様子や、万葉集との関係について書かれていました。「願生寺」にあった石碑と異なる内容で、当時の様子などを想像しながら楽しむことができます。
ゴール ~住吉東駅~
そして、ゴール地点の住吉東駅に到着しました!最初は「長い道のりかな?」と思っていましたが、実際に歩いてみるとあっという間でした。熊野街道をじっくり歩くことが無かったので、とても新鮮な感覚を味わうことができました。大和川から住吉東駅までは、1時間~1時間半ほどで楽しめることができます。
また、実際に歩いてみて、神社や寺などが多く立ち並んでいることを改めて実感しました。「紀伊路」ならではの特徴を目で確かめることができました。
私は、住吉東駅をゴールに歩きましたが、実際は天満橋付近まで続いています。「これだけじゃ物足りない!」「まだ歩ける」という方は、ぜひ、この先も歩いていただけたらなと思います。
そして、この時期は暑いので、くれぐれも体調には気を付けて、水分補給をこまめに取ってください!暑さが苦手な方は、秋から春に訪れることをおすすめします。みなさんも和歌山から続く歴史ある道を楽しんでみてください!
熊野街道(今回歩いたルート)
住所:大阪市住吉区遠里小野6丁目付近~大阪市住吉区住吉1丁目8
アクセス:南海高野線「我孫子前駅」から徒歩12分